
出典元:ower.jp
以前からちょっと気になってはいたものの、今日に至るまでその魅力には気が付かずにいた…
そのバンドは『それでも世界が続くなら』。
このバンドをはじめて見た方は、おそらく「どっちが曲名やねん!」って言いたくなると思います。
少なくとも筆者はそうでした。笑
ここではそんなバンド名にツッコミを入れたくなるようなバンド『それでも世界が続くなら』をフォーカスしていきたいと思います。
バンドについてのあれこれや、代表曲、筆者の個人的なおすすめの曲など、非常に盛りだくさんでお送りしていきます。
ぜひ楽しんでご覧ください!
お好きなところからどうぞ
バンドのプロフィール
「それでも世界が続くなら」は2011年に現メンバーで活動を開始したバンドです。
メンバーは篠塚将行(Vo&Gt)、菅澤智史(Gt)、琢磨章悟(Ba)、栗原則雄(Dr)の4名で構成されています。
2013年に日本クラウンからメジャーデビューを果たし、無所属の期間を経てベルウッド・レコードに移っています。
バンド名を変更!?
ボーカル&ギターの篠塚が組んでいたバンド「ドイツオレンジ」が2000年から活動していたものの、メンバー入れ替えに伴ってバンド名を変更したという経緯があります。
ちなみにそのバンド名を変更した理由については以下の通り。
それは単なるメンバー・チェンジっていうよりは、僕の意識の中では解散だったんですよ。ただ、さっきも言ったように、僕がやってることはずっと変わってないから、前の曲もやりたかった。でも、新しいメンバーに以前のメンバーの演奏をコピーしてやってもらうわけにはいかない。新しいメンバーは、その人の演奏をするべきでしょ。なので、バンド名を“ドイツオレンジ”から“それでも世界が続くなら”にしたんです。だからあれは“改名”ではなくて、新しいバンドになったということなんです。
引用:http://music.emtg.jp/special/2013090261940173e
バンド名の由来
気になる「それでも世界が続くなら」というバンド名の由来ですが、以下の通りとなっています。
もし次にバンドをやるなら、もう誰にも好かれなくてもいい。バンド名も必要ない」という理由で、続編の「続」という言葉の入った「固有名詞ではない文章」として付けられた。
引用:Wikipedia
メンバー紹介
篠塚将行
担当:ボーカル&ギター
愛称:しのくん
幼稚園の頃に親の影響でピアノをしており、これが音楽活動を始めるきっかけになりました。
高校時代にTHE BLUE HEARTSやthe pillowsといったバンドに影響されて曲作りを始めたんですね。
なんでも、学生時代に不登校になってテスト時だけ学校に通うような生活を送っていたようですが、その当時にバンドを始めたんです。
当時は不登校で、テストの時だけ学校に行くような状態だったし友達なんていなかったんですけど、休み時間はいつも音楽室で過ごしていた僕に、一人だけしつこく話しかけてくる奴がいたんですよ。「一緒にバンドをやろう」って。最初は断っていたんですけど、押し切られて入ることになり、ギターを担当していました。そのバンドのボーカルが、ライブを直前にすっぽかして消息不明になったんですよそれで、仕方なく僕がボーカルを担当し、残りのライブを消化する以外ないっていう。それで今に至ります。
引用:http://realsound.jp/2016/10/post-9549.html
菅澤智史
担当:ギター
愛称:ガースー
今でこそギタリストですが、以前のバンドではボーカルを担当していたんだそう。
ゆえに、結成時のライブでは、ボーカル篠塚に「代わりに歌ってほしい」と言われたなんてエピソードも。
ガースーが歌っている曲なんてのも耳にしてみたいものです。
琢磨章悟
担当:ベース
なんと、バンドを始めるまでは楽器すら持ったことが無かったんだそう。
そう、「それでも世界が続くなら」結成時にようやく楽器を始めたんですよね。
ちなみに以下の動画のように個人で登場しているものが多いのが特徴です。
栗原則雄
担当:ドラム
どうやらメンバーの中ではムードメーカー的な存在のようです。
ボーカル篠塚に誘われて、「それでも世界が続くなら」を結成するまでに一度は音楽を辞めているんだとか。
その辞めた理由というので「いくら練習してもうまくならない」といったことが挙げられますが、それでもバンドという世界に戻ってきたあたり、かなりの精神力の強さがうかがえます。
楽曲の魅力
このバンドの魅力を語るにあたって外してはいけないのがやはり歌詞です。
現実に対するアンチテーゼとも言えるような、実体験をもとにしたリアリティのある歌詞は、まるで1つのドラマを見せられているような感覚に陥ります。
そしてその歌詞を聴き心地のよいパンクメロディに乗せて、これでもかというくらいに感情に訴えかけてくるような楽曲ですね。
正直ここまで弱者に寄り添ったような曲を生み出し続けることには驚きました。
人生が思い通りにいっていない方や、苦しさを感じている人の支えになっていることは間違いないでしょう。
さらに、MVのつくりが非常に凝っているのも特徴の1つと言えます。
成功者だけではない人の人生を考えさせられるような楽曲を分かりやすく感じられるのは、MVのによる相乗効果が大きいことは間違いないと思います。
音声だけでももちろん素晴らしいですが、ぜひMVもセットで聴いていただきたいバンドですね。
彼らの世界観は絶対に真似ることはできません。
代表曲
参加賞
これは2013年にリリースされたメジャー3rdアルバム『僕は君に武器を渡したい』に収録されています。
この曲は幼少時代に虐待を経験した女性がテーマになっています。
一見すると同じように苦しい思いをした方へのメッセージソングに思えますが、MVでの両親のようにはなってはいけないということも考えさせられました。
MVの内容がつらくて目を背けてしまう方もいるかもしれませんが、それ以上に多くの人を支えている楽曲であることに間違いはないでしょう。
水色の反撃
これアルバム『僕は君に武器を渡したい』に収録されています。
この曲はいじめがテーマになっている楽曲になっています。
いじめを受けている人に立ち向かえと歌っているわけではなく、当人に寄り添うような優しさが素敵な一曲です。
辛い思いをされている方がこの曲に巡り合うことを願ってやみません。
おすすめ曲
狐と葡萄
これは2016年にリリースされた2ndシングルです。
これもいじめがテーマになっている楽曲ですね。
いじめられている人間とただ見ていることしかできない人間についての両サイドから表現されており、『水色の反撃』とはまた全く違う曲になっています。
優しくなれなかった相手と話をしたい、その強い思いが存分に伝わってきます。
メロディーも相まって、個人的にはこの曲が最も心に刺さりましたね。
シーソーと消えない歌
これは『参加賞』と同じアルバム『僕は君に武器を渡したい』に収録されています。
この曲では「どんなこともいつかは終わりが来る」ということを歌っているように感じました。
特にも「苦しみ」「痛み」といった忘れてしまいたい感情も、ずっと長くは続かない、そういったことを伝えようとしているのだと思います。
歌詞では色んな切り口から上記のようなことを表現しているように思えて、非常に考えさせられました。
そして、この曲に付随して、過労死がテーマになっている『奇跡』も涙せずにはいられない曲です。
MVの頭に『シーソーと消えない歌』との関連性に気付くでしょう。
それでも世界が続くならの曲はどれも心に響く曲ばかりで、筆者はどの曲にも涙してしまいました。
皆さんもぜひ彼らの世界観に存分に浸ってください。
それでは、今回はこの辺にしておきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。